平成30年度「神戸市中央区赤い羽根地域づくり助成事業」助成事業


神戸市中央区社会福祉協議会より以下の活動に対して助成金をいただきました。


聴覚障がい者向け中央区地域生活情報誌作成事業

中央区内の観光・商業施設について取材活動を行い、手話による動画やチラシを作成するほか、手話表現技術向上のための一人トークの撮影、聴覚障がい者への地域情報を提供する講演会やイベントの実施および健聴者への啓発を行います。


平成30年3月31日/COCOAR2のソフトのライセンスを購入しました。

手話ガイドをDVDに収録するにはプレーヤーが必要などの問題があり、印刷物の写真のデータをスマートフォン、タブレットで読み取り、手話動画を仮想現実として再現する新しい技術ARを活用することにしました。


平成30年4月〜/イベント宣伝、一人トークなど手話スピーチの実施訓練をしました。

イベント宣伝や手話動画マガジン、手話教室教材作成のために1〜3分の一人手話トークを10人を超す人数で行い、youtubeなどにアップしました。日常会話と違い、カメラに向かって手話を自然に表現するのは大変でしたが、場数を踏むうちに上達していきました。手話教室の読み取り教材にも使い、聴者に「ろう者の手話表現」の奥深さを知っていただきました。


平成30年5月〜8月/北野異人館街の取材活動・撮影・編集

異人館 うろこの家グループ様のご協力でうろこの家、英国館など8館を取材、さらに風見鶏の館などを取材し、ガイドのシナリオを作成しました。

シナリオに基づき、手話で表現したところ、歴史的背景を知り尽くす必要があると痛感し、図書館、文書館など資料をあたるなど念密な取材をし、手話での表現をどうするか、かなり議論をし、詰めていきました。1テイクの撮影に数十回もやり直しました。


平成30年8月/日本手話→日本語へ翻訳

観光地、歴史、文化にまつわる表現、ろう者特有の着眼点と聴者の視点の文化的な違いを解決するための字幕文の表現などにかなりの労力を使いました。


平成30年8月/試写会

ろう者、聴者10名を募って北野異人館街手話動画ガイドの試写会を開きました。色々な改善点を指摘され、見直しをし、表現の撮り直し、演出のやり直しなどを数回行いました。


平成30年10月/AR手話ガイドの校正

出来上がったAR手話ガイドを異人館うろこグルーブ、神戸市文化財課に見ていただきました。良い評価をいただき、館内に置いてもらうことを検討していただけるようになりました。手話ガイド内容のチェックをお願いしました。直しが入り、さらに再撮影、再編集を行いましたか。


平成30年11月〜12月

手話動画の直しの最終チェックがやっと終わり、印刷に回しました。



平成31年1月9日/AR手話動画ガイド製作完成発表会

異人館うろこグルーブ様から呼びかけていただいて、神戸新聞、毎日新聞、読売新聞、サンテレビ、大阪テレビ、ラジオ関西の記者の方々に披露しました。


平成31年1月20日/手話カフェかもめにてAR手話動画ガイド発表会

手話カフェかもめにて発表会を行い、手話ガイドの動画を上映しました。さらにARのアプリをダウンロードし、実際に使っていただきました。ろう者「マノン男爵」による手話がわかりやすいとの評価をいただきました。


風見鶏の館を訪れ、実際に使用していただきました。展示物の隣に写真をおいてはどうかなど色々な意見をいただきました。


平成31年2月15日/小冊子「ARで見る・手話動画ガイド『神戸異人館シリーズ』完成までの道のり」の発行

手話動画ガイド完成までの2年間の歩みを豊富な写真を挿入した小冊子を発行しました。お世話になった関係者などに配布をする予定です。


平成30年7月22日/ろう薬剤師・笠井賢一郎氏講演による学習会

ろう薬剤師・笠井賢一郎氏を招いて「薬の飲み方」の講演をしていただき、薬についての知識を深めました。


平成30年8月26日/三宮周辺整備についての学習会

神戸市出前トークを使って、三宮周辺整備についての講演をしていただき、これからの神戸市の未来像について知識を深めました。


平成30年10月28日/南海トラフについての学習会

神戸市出前トークを使って、南海トラフ大地震について学びしました。神戸市の対策など色々と知識を深めました。


平成30年12月23日/手話コメディ・「幸福の王様」製作・上映

「手話コメディドラマ・幸福の王様」を製作し、中央区聴力言語障害者福祉協会合同クリスマス会にて上映しました。